木綿の着物を着て街に出よう！

これから木綿の着物が一番合う季節ですね。

今日は、お店に着付けの先生が遊びに来ました。

勿論、いつも着物なのですが、今日はなんかいつもと違う格子柄の着物。

真綿っぽいような毛羽立っているような生地なので、
「先生、今日の着物は何ですか？」と聞いたら、
「これ、木綿なの！私は暑がりなんで今の時期に良いのよね～」と仰っていました。

失礼して触らせてもらうと、柔らかい生地でした。

裾さばきは正絹に比べるとイマイチだと思いますが、
自宅で洗えるし、見た目もちょっとイイ感じなので、
これからの季節は良いかもですね。

木綿は何度か記事を書いていますが、
もう一度木綿の良さを中心におさらいをしましょう。

木綿の良いところ

• お手入れが簡単ですね。

自宅で洗濯機で洗えます。
だから、多少の汚れも気にしないで気楽に着られます。
初心者にとっては、
自宅で洗えるという事がハードルをグーッと下げます。

• 値段が手頃です。

絹物と違って、生地価格が手頃だし、
単衣なので裏地は必要なく、仕立て代も安いです。

マイサイズのオーダーでも
トータル価格は正絹より大幅に安いですね。

• 単衣だけど意外に暖かいですよ。

着物自体が、夏は涼しく冬暖かいのですが、
天然繊維の木綿は、ホワッとした温かさがあります。

お腹周りは帯を巻いているので、冬でも汗ばみますね。

また、長襦袢と着物を二枚重ねで着ている事と
着物の構造上、袖や身頃の内側に、暖かい空気の層が出来ます。
ですから、より一層温かく感じますね。

ざっくりした生地なので、風を通しますが、
ヒートテックなど温かな素材で防寒すれば真冬でも着られます。

• 汗を吸収してくれます。

木綿の生地は、汗を吸収してベタつかないし、
柔らかいので、着心地が良いですね。

• 着る時期が長いですよ。

真夏と真冬以外はどんどん着てください。
年間8か月位着られますよ。

一番合う季節は、春（3月から5月）と秋（9月から11月）ですが、
その前後も大丈夫です。

内側をヒートテックにモスの長襦袢、
外側は、ウールのケープ、ストールで防寒すれば、
真冬でも大丈夫ですよ。

• 木綿の着物は丈夫です。

木綿自体が丈夫なので、多少の事は安心です。

着物初心者には、絶対木綿がお薦めですね。

お薦めの木綿の種類は？

最初は、伊勢木綿、片貝木綿の格子柄をお勧めしますね。
どちらも生産量も多いので、柄のバリエーションも豊富です。
伝統的な格子柄からポップなチェック柄までいろいろありますよ。

帯はどうするの？

• 普段着るなら半巾帯ですね。

半巾帯と言ってもピンきりです。

素材は、綿、ポリエステル、正絹がありますが、
着物も帯も綿だと滑りが悪いので締めにくいですね。

ポリエステルは滑りは良いですが、緩みやすいですね。

やはり、帯は正絹が一番お薦めです。
西陣、桐生、博多が三大産地ですね。

その中でも、博多の半巾帯がイチオシですよ。

お出掛け、食事会、観劇なら名古屋帯ですね。

• 色柄が合えば、
  八寸名古屋帯でも九寸名古屋帯でも良いですよ。

今は、いろんな素材、色柄の名古屋帯があるので、
気に入った帯なら何でも良いですね。

素材は、綿、ポリエステル、絹です。
締めやすく、着くずれにくいので、正絹がお薦めです。

それでは、木綿の着物を実際に見てみましょうね。

七緒の表紙を飾った着物だそうですよ。
フルオーダーの仕立て代込です。
予算があれば、マイサイズが着やすくて良いですね。

 

上の写真の着物の説明です。

楽天市場で一番人気の木綿の着物です。

値段が浴衣なみに安いので、買いやすいですが、
仕立て上がりのプレタなので、自分の寸法に近いサイズがあればお薦めです。

 

名古屋帯なら木綿でも良いかもしれませんね。

献上柄ではない博多の半巾帯は、木綿の着物にピッタリですね。
一度この締めやすさを知ってしまうと他の帯が締められませんね。
前で結べるので、着物を着たことがない初心者でも簡単に結べますよ。