着物の種類 大正ロマン・昭和モダン 銘仙が好き

大正ロマン・昭和モダンの着物

大正時代から昭和初期、第2次世界対戦前までの着物です。

大正時代は、和装と洋装が混じった時代です。

「ハイカラさんが通る」、「伊豆の踊子」
最近では「花子とアン」などのドラマでも
和装の着物や袴、洋装の学ランなど様々ですよね。

高畠華宵のイラストです。

色気があってステキなイラストです。
当時の女性の雰囲気や着物の柄が分かりますね。

高畠華宵の着物姿の女性のイラスト3枚
出典:きもの結美堂

たった14年間の大正時代ですが、
変化に満ちた時代で存在感は大きく服装も独特でした。

第一次世界大戦後の好景気で経済や文化が発展し、
大正デモクラシー、女性解放運動などが起こり、
新しい時代の訪れを感じました。

百貨店やカフェ、自動車が普及し、
ハイカラスタイル(西洋かぶれ)が定着し、新しい文化が目白押しでした。

高畠華宵のイラストです。

大正ロマン挿絵画家「高畠華宵」のイラスト1
出典:きもの結美堂

ファッションも洋服、和服、和洋の合体など様々でした。

「ハイカラさんが通る」の着物袴の和装に洋装のブーツは、まさしくハイカラスタイルでした。

そして、昭和になり、第2次世界対戦前までの時代、
大正ロマンの流れをくんだ和洋折衷のスタイルは
昭和モダンと呼ばれました。

大正ロマン・昭和モダンのイラストレーター 挿絵画家、高畠華宵の絵が素敵です。

昭和モダンキモノの本です。
ステキなイラストが満載です。

弥生美術館

都内文京区にある弥生美術館では
高畠華宵のコレクション3000枚などが所蔵されています。

素晴らしいです。
大正ロマンに興味がある方は、ぜひ見に行ってください。

弥生美術館はこちらをクリックしてくださいね。

高畠華宵大正ロマン館

愛媛県には、高畠華宵大正ロマン館があります。

こちらには行ったことがないですが、
高畠華宵作品4,300点、その他資料が所蔵されています。

近くにお住まいの方や愛媛県に行く機会があったらぜひ行ってみてくださいね。

 

高畠華宵のイラストです。

牧場で佇む女性の黒い着物に青い帯の組合せと赤い薔薇の柄の羽織が素敵です。
ショールの色の組み合わせも良いですね。

高畠華宵の牧場で佇む女性のイラスト
出典:きもの結美堂

高畠華宵のイラストです。

編み物をしている女性の着物のモダンな色柄と赤の羽織が素敵です。

高畠華宵の編み物をしている女性のイラスト
出典:きもの結美堂

高畠華宵のイラストです。

このイラストは、蜘蛛の巣の着物ですが、
当時、水商売の女性が好んできたきた柄だそうです。
蜘蛛の巣に良い男の人が掛かるように、という意味らしいですね。

高畠華宵の蜘蛛の巣の着物のイラスト
出典:きもの結美堂

大正ロマンの着物といえば銘仙ですね。

「花子とアン」でも銘仙を着ていましたよ。

銘仙とは

銘仙は、今はほとんど生産されていませんが、
江戸後期から昭和初期までの普段着、おしゃれ着です。

銘仙の製作技法

銘仙は、仮織した糸に型紙を使って、
柄を捺染(糊を混ぜた染料で型染めをして、
蒸して定着させる染色方法)してから、平織をする技法です。

ですから先染ではありますが、
紬と違い自由な柄が描けるようになりました。

銘仙の産地と特徴

  • 足利銘仙

デザインが斬新で、値段も手頃、
そして三越や高島屋と連携し宣伝したことにより、
昭和10年には生産量日本一になりました。

  • 秩父銘仙

特許を取得した独自の解し(ほぐし)捺染技法により
玉虫色に光る生地、植物の柄が多い。
国の伝統工芸品に指定されています。

  • 伊勢崎銘仙

大きな草花模様、併用絣を用いた絣柄が得意

  • 八王子銘仙

変わり織りが得意

  • 桐生銘仙

絣柄と小柄が特徴

銘仙は新商品がありませんので、リサイクル品だけですね。
秩父で後継者を育成しているようです。

 

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