着物の種類 本塩沢って紬なんですか?

 

奥が深い塩沢織

私の友人のお姉さんが素敵な着物を着ていました。

思わずどこの着物ですか?と訪ねてみました。

聞くところに「夏塩沢よ」と。

まだまだ私は勉強不足でした。これを機会に調べてみようと思いました。

 

塩沢の織物について

  • 塩沢紬(産業経済大臣指定伝統的工芸品)

越後上布の技法を絹織物に取り入れ塩沢紬として1770年の頃から生産されていたそうです。

縦糸に生糸・玉糸を使用し、横糸に真綿手紡糸を使用します。

その糸を手くくり、手摺り込による絣糸を一本一本合わせながら織り上げます。

蚊絣(かがすり)と呼ばれる蚊のような細かい模様や十字絣亀甲絣等の絣模様は独特の上品さがあります。

塩沢紬は、着心地も良く肌触りも独特の柔らかさがあるので、ファンも多いですね。

今では生産量が少なく「幻の紬」とも呼ばれています。

昭和52年に国の伝統的工芸品に指定されました。

 

  • 本塩沢

塩沢の織物で最も生産量が多いのが「本塩沢」です。

本塩沢は紬ではありません。

先染めの糸で織り上げたお召しなので、「塩沢お召」とも呼ばれます。

昭和51年12月 国の伝統的工芸品に指定されています。

先染めの平織りで横糸に強い撚りをかけ、

織り上げた後に湯もみによって撚り糸が戻る力を利用して凹凸ができます。

これが「シボ」と呼ばれ、地風が特徴です。

着心地はさらりとした肌触りとシャリ感があり、

いろいろな絣による模様(十字絣や亀甲絣)には上品さがあります。

単衣にオススメですよ。

縮みやすいので水は厳禁なので、撥水加工をしておくと安心ですね。

私は、コーヒーこぼして本塩沢をダメにしてしまいました。

昭和51年に国の伝統的工芸品に指定されました。

本塩沢は、越後上布・塩沢紬・夏塩沢と共に塩沢産地の代表的な伝統織物であり、従来は「塩沢お召」の名で広く親しまれておりました。起源は350年前の寛文年間(1661~72)に堀次郎将俊により、強撚糸を用いた“シボ”のある強撚織物が考案され、近郷の婦女子に伝えたと言われていますが、文献上明らかにその生産を指摘できる資料としては、明和元年(1764年)の「覚」の中に運上品として「絹縮・・・」の記載がある事等により、江戸時代から当地で絹のシボ織物(絹縮)が生産されていた事が分かります。

出典:織の文化館「塩沢つむぎ記念館」

 

  • 夏塩沢

歴史はそれ程古くはありませんが約100年前の明治時代に誕生し、
麻織物の衰退からその技術を生かし絹織物で夏用に制作したものです。

絣の技術が精巧で横糸に駒撚りと言う強撚糸を使用しているので透けています。

着心地はシャリ感のある涼しい夏用着物です。

塩沢で織られている着物を着ていける場所は?

装いとしては、カジュアルの部類に入るので着ていける場所は限られます。
結婚式や入学式等の式典等の正式な場所は不向きです。
お出かけや、お食事会などおしゃれ着として着ていける場所は良いです。

同窓会や観劇などがお薦めですね。

どんな帯をしたら良いの?

塩沢織の着物は、高価でも普段着ですので金糸・銀糸が入ってる帯はNGですよ。

着物と同素材のもので合わせるととても素敵で良いですし、

または博多の紗献上、羅などざっくりした織の絹、袋帯は洒落帯も良いですね。

小千谷のくるまや工房さんの生地に、城間栄順さんの紅型は、大変レアな商品です。

 

 

最後に

川端康成の「雪国」の中で綴った言葉です。

「寒中に綴った麻が暑中に着て肌に涼しいのは陰陽の自然」と。

雪国新潟の上布の雪晒しの光景を綴った素敵な言葉ですね。

新潟は織物発祥の地と言われ、織物の伝統的工芸品も7品目と日本一多いです。

その中で本塩沢は新潟を代表する織物です。

ぜひ、今年は本塩沢や夏塩沢にチャレンジしてみてくださいね。

リサイクル着物ならお手頃価格で購入できます。

興味がある方はぜひご連絡下さいね。

それでは、貴女の着物ライフがますます輝くように応援しています。

また、お会いしましょうね

2024年4月
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