祝銅メダル!シンクロ水着は着物の染色方法だった!


連日、リオオリンピックは日本のメダルラッシュで湧いていますね。
昨日も、卓球女子団体とシンクロデュエットが銅メダルを獲得しました。
おめでとうございます!

シンクロデュエットが2大会ぶりのメダル獲得。選手のお二人と井村コーチは本当に嬉しそうでしたね。

二人の水着は、鮮やかな色に風神雷神の太鼓のデザインが素敵でしたね。

この染色方法は、着物の伝統的な染色方法「手捺染」だそうですよ。

ニュースゼロで桐谷美玲キャスターが、デサントのデザイナー秋田祐作さんにインタビューしました。

井村コーチは、水着もメダルを釣るためには重要な役割があるという考えで、
デサントのデザイナー秋田祐作さんと何度も打ち合わせをし、
試作品は50着を超えるほどだったそうです。

井村コーチの要望は二つ。
水面の飛び出しを高くするために、できるだけ軽い水着、
シンクロは屋外プールで開催されるので、リオの強い日光に負けない鮮やかな色。

秋田祐作さんは、この2つは相反するような条件で非常に難しかったと言っています。

今までの水着は、発色を良くするために数枚から最大で4枚重ねる部分もあったそうです。
生地を軽くするために一枚仕立てにすれば、水に濡れた時に透けてしまい発色が悪くなります。
そこで、水に濡れても透けにくい東レの新素材を使用することによって、
ごく一部分のみ数枚重ねにすることができたという事ですね。

そして、リオの太陽に負けない発色のために、
染めは、手捺染を化学繊維に染める技術と持っている
新潟県十日町市の創業102年の着物工場に依頼したそうです。

色は、日本の伝統的な色である紫と朱をメインに使い、
黄色とピンクで明るさを出していますね。

全ての色が素晴らしい発色で、水着は一番良かったですね。

デサントではないですが、手捺染の水着がありました。
色が鮮やかでキレイですね。

 

今回は、手捺染についてお話しますね。

  • 手捺染は、1色につき1枚の型紙で重ねて染めていく技法で、
       浴衣や正絹、ポリエステル小紋などに使われます。
  • 発色が良く、耐久性もあり、複雑な柄にも対応できる染め方です。
       機械でプリントした柄と比べると、色の鮮やかさが全く違うそうです。
  • 職人さんが一枚ずつ型紙で染めていくので色が多いほど大変ですし、
       手作業なので時間がかかりますね。

 

手捺染の風呂敷も素敵ですね。

 

「捺染(なせん)」という染め方は、
糊に染料を混ぜて、型紙で生地を染める技法です。

染料に糊が混ざっているため防染になり、
染料がにじまずに鮮やかなか発色で複雑な柄を施せます。

その作業を全て職人さんの手で行っているのが「手捺染」です。

機械で行っているオートプリント

手捺染同様の作業を機械で行っているオートスクリーン
ローラーに凹凸で染めるローラープリントがあリます。

最近では、家庭用プリンターでも一般的なインクジェットで染める

デジタル捺染(インクジェット捺染)があります。

インクジェット捺染は、型紙の必要がないので低コスト大量生産が可能です。
また、綿、ポリエステル、絹とあらゆる素材に対応できます。

しかし、どんなに機械が発達しても、
手捺染の発色の良さにはかなわないそうですね。

井村コーチのメダル獲得のために重要な役割である水着の染色方法が、
リオの太陽光に負けない発色を出せる手捺染だったそうですね。

太鼓の和のデザインを取り入れ、染色方法は着物の伝統的な技術、
まさしくオールジャパンで得たメダルですね。

金曜日に行われるチーム戦はどんな水着なのか、今から楽しみですね。

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