お茶会に合う着物の種類とコーディネート

 

 

お茶会に合う着物の種類。

何を着て行ったら良いのか迷ったら、
まず、大原則として、先生に確認する事ですね。

最終的には、先生の言うとおりにしておけば間違いありませんが、
知識としてお茶会に合う着物の種類を覚えておいてくださいね。

一つ紋の色無地が最適

お茶会に着るために、着物を作るというなら、
まず一つ紋の色無地ですね。

白生地から染める場合は、紋は染抜きの日向紋が良いですね。

染め上がった生地で色無地を作る場合は、縫い紋か描き紋になりますが、
お茶で着ることが多い場合は、縫い紋がおススメです。

また、縫い紋の方が目立たないので、着る範囲が広がります。

縫い紋、描き紋は、染抜き紋の略式ですが、
格は変わりませんので安心です。

初釜におススメの着物の種類

初釜に着るなら、色無地でも良いですが、
付け下げか訪問着が華やかでおススメです。

訪問着や付け下げは、一般的には紋を入れないのですが、
茶道の場合は、一つ紋を入れる方が多いです。

紋が無い着物は初釜には着られない、という先生もいますので、
紋が無い訪問着や付け下げを着る場合は、先生に確認してくださいね。

もし、先生が訪問着で紋がないとおかしいと言われたら、
すぐに呉服屋さんに持って行きましょう。
縫紋、書き紋なら仕立て上がっている着物でも入れられますので平気ですよ。

紋が入っていても、お茶会専用ということではなく、
結婚式の披露宴でも着て行かれるので、安心です。

 

 

お茶会に合う着物の種類 江戸小紋について

江戸小紋でお茶席に合う柄は、
定(さだめ)小紋と言われる武家の裃の柄と
鮫、行儀、角通しの三役と万筋、大小霰(あられ)をプラスした五役は、フォーマルに着られます。

定小紋は紋が無くても、紋付きの色無地より格が高くなりますので、
紋無しでお茶席に着て行っても問題ありません。

定め小紋の代表的な柄は、

  • 徳川家 御召十
  • 五代綱吉 松葉
  • 浅野家 霰小紋
  • 武田家 武田菱
  • 紀州家 極鮫
  • 前田家 菊菱
  • 細川家 梅鉢
  • 戸田家 通し

三役、五役なら縫い紋を入れた方が良いですね。

江戸小紋は、定小紋、三役、五役以外の柄は、「いわれ小紋」と呼ばれ、
通常の小紋と同格になります。

ですから、フォーマルではなくカジュアル着物になりますね。

小紋でもOKのお茶会に着ていきましょう。

帯のコーディネート

帯選びも重要です。

先生によって違いますので、
初心者の方や不安がある方は、
先生に相談してくださいね。

ここでは、基本的な事をお話しします。

初釜などで訪問着や付け下げを着るなら、
織の吉祥文様の袋帯です。

色無地や江戸小紋の場合は、格式のある織の名古屋帯か、織の袋帯ですね。

染帯は格が低くなるし、オシャレっぽいので避けましょう。

小物のコーディネート

  • 帯揚げは、綸子の共色が上品でオススメです。
    紬などに合わせるような縮緬地や派手な柄のものは、避けましょう。
  • 帯締めは、平打ちで金銀が入った帯締め、丸組の冠組(ゆるぎ)がオススメですね。冠組の帯締めは、締めやすく、色も豊富(60色)にありますので、何本かお持ちになると良いですね。
    平打でも冠組でも、五嶋紐の帯締めが人気です。
    手組なのでお値段は高めですが、キュッと締まり緩みにくい締め心地は、何とも言えませんね。
  • お茶会に出席する場合は、足袋も大事なポイントです。
    大きすぎてシワが寄っている足袋は目立つので、注意しましょうね。
    素材は、綿100%のキャラコをオススメします。
    洗うと縮みますが、伸ばしながら履くと足にキレイにフィットします。
    綿100%でもブロードは、生地が薄くてシワになりやすいです。
    足の形は千差万別なので、どの足の形でもピッタリ合うというのは難しいですが、
    福助の綿キャラコ足袋は、同一サイズでふっくら型からささ型まで5つの大きさを揃えているので、
    足にピッタリの足袋が見つかると思います。
    呉服屋さんでも福助のネットショップでも注文できますよ。
    生地もしっかりして履きやすくオススメですね。
    ナイロン系の伸びる足袋は底もナイロンが多いので、
    畳で滑りやすいし、静電気が発生し、ゴミや汚れが付着しやすいです。また、長く使っていると、洗っても真っ白にならないので、オススメしませんね。
  • また、道中は足袋カバーを履いてください。
    そして、予備の足袋も必ずお持ちくださいね。足袋一つで、着物姿が台無しになりますから。
  • 草履は、野点以外道中で履くものなので、着物の種類に合わせた草履で構いません。

訪問着や色無地などは、準礼装ですからエナメルか佐賀錦が一般的ですね。
かかとの高さは5センチ前後です。

ウレタンの草履はお値段が安く、軽くて履きやすいので人気があります。
ウレタン底は、雨に振られても滑りにくく底がイタミません。
お天気が悪い時には重宝する草履です。
おしゃれ着用が多いですが、礼装用もありますので、一足用意しても良いですね。

最近は、草履の芯に衝撃吸収の素材を使った礼装用の草履も人気がありますね。
疲れにくと評判です。

草履はメンテナンスをきちんとすれば長く持ちます。
鼻緒をすげ替えるたり、かかとのゴムを交換したり、底全体を交換することも出来ます。

洋服の時と同じように足元は大事ですから、気を使ってくださいね。

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